九州鉄道記念館811系シミュレータ開発記3
音楽館で基本的なプログラミングを行い、納品するPCを九州へ出荷します。
今回の工事は2週間。シミュレータのハードウェア(速度計などの計器や、ランプなど)をばらして音楽館社内に持ち込み、社内でデバッグできないのでハードウェアに関しては現地での作業になります。となると、現地ではもっぱらハードの動作確認に費やされます。
まず行われるのがすべての動作する機器を繋いで電気的に動くのかを確認し、それからPC本体に接続してソフトウェア経由で動作するかを確認します。しかしこれが簡単にはいかず、やっとのことでPCとの接続を確認したと思ったら、今度は速度計などのメーター類などがソフト上の数値と合わない。ランプが動作しない。ブザーを押しても音が鳴らないなど、会社内では確認できなかった事象が山のように出てきます。
これらをすべて片づけて、やっと運転のできる状態になるのです。
運転可能になると、最後に実運用を想定したチェックを行い、いままで発見できなかった問題点などを発見・修正をして完成させていきます。
運転台床下の調整中 |
床下スピーカー |
九州鉄道記念館 リニューアル811系シミュレータ 門司~西小倉
会社内では数値上でしか確認できなかった機器の動作が、実際に計器やランプを通して動作しているのをみると、嬉しく思うのと同時に「こうじゃない」と思うことも出てきます。
たとえばデッドセクションにおける針の振れ方が、動かしてみると全に0kVになってしまう。しかし本当の車両ではほんの一瞬のため実際は15kVぐらいまで下がらないのですこういう修正も行わなければなりません。
デッドセクションの動作
ATS-SKの動作
今回新しくなった機能は、状況表示モニタとモード選択スイッチです。
モード選択スイッチは[ビギナー]・[ノーマル]・[プロフェッショナル]を選べるスイッチで、[ビギナー]は音声と表示のガイドあり。[ノーマル]は音声ガイドが無く、表示ガイドのみ。[プロフェッショナル]は音声も表示もガイドはありません。
状況表示モニタは縦型モニタを採用し、そこに従来の速度や勾配、残り距離表示のほか、画面上部3分の2ほどに門司港から折尾までのスタフ(行路表)を模したものを表示しています。
これはモードを選択して運転画面に入った時点での時刻をもとに、自動で生成している臨時ダイヤのものです。自分の列車が遅れないように時間をチェックしながら走ると面白いと思います。
モード選択スイッチ |
状況表示モニタ |
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