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2007年7月

2007年7月13日 (金)

SLシミュレータ物語

SL 2004年の夏、新しくオープンする鉄道博物館の新シミュレータの企画が持ちかけられ、参加させていただく機会を貰いました。
その企画というのが今回製作中のSLシミュレータでした。
今回から数回にわたり、SLシミュレータ開発記を掲載していきます。

鉄道博物館は今年の10月14日に大宮で開館する博物館です。
3年前の2004年の段階では、その鉄道博物館で数々の企画が練られていました。
その数々の企画の中のひとつにリピーターを呼ぶほどの目玉的なシミュレータを用意したいとの企画が練られていました。
世にあるシミュレータは大半電車であり、さらに最近は家庭用ゲームで手軽にシミュレータができるようになってしまい、わざわざ博物館でやる価値のあるシミュレータというのは生半可なものでは済みません。
そこで考えられたのがSLシミュレータ。
博物館の方がかつて西アメリカの博物館へ視察に行かれた際、SLシミュレータがあったのですが、加減弁とブレーキ弁を操作するというだけのもので、電車のシミュレータとほとんど変わりはないという代物だったそうです。
そこで徹底的にSLをリアルに再現した、世界初の本格的なSLシミュレータを作りたい。という企画が持ち上がったのです。

しかしSLをリアル再現するとなると、加減弁、逆転機、単独ブレーキ弁、自動ブレーキ弁、砂まき、ドレイン、汽笛、投炭、注水、などなどを正確にシミュレートしなければなりません。
通常の電車は電気という、割と確定的な要素で走っているのに対して、蒸気機関車は蒸気というかなり不確定な要素で走っています。ちょっとでも蒸気量が減れば加速は悪くなるし、多すぎると空転する。電気よりはるかにデリケートな調整が必要です。
さらに投炭に至っては、投げ込む石炭の場所によって燃え方も変わってきます。燃え方が違うということは蒸気の発生量も変わります。
となるともう大変。通常のゲームとは大違い。やることがかなり多く、開発陣も四苦八苦。
ただ、やはりゲームでできる以上のことをやりたいという共通の認識で、誰もがぐうの音も出ないほどのシミュレータを作る決意をしたのでした。

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